顔面神経麻痺でお悩みの方へ

  • 顔の半分が動かず表情が歪んでしまう
  • 食事中に食べ物や飲み物がこぼれてしまう
  • 口元が動かず上手く喋れない
  • 洗顔時、石鹸や水が目に入ってしまう
  • 顔の引きつりや強張りを感じる

このような症状が出て初めて顔面神経麻痺だと気づきます。

顔面神経麻痺になったらどうすれば良い?

まずは神経内科か耳鼻咽喉科を受診してください

初期の段階の西洋医学治療は重要です。

検査、診断を受け、抗ウイルス薬や副腎皮質ホルモン剤が用いられます。

顔面神経麻痺は、原因をしっかり把握し、適切な時期、期間で効果的な治療をしていけば改善していく方が多いです。

当院の鍼灸治療の開始は、病院への受診を済ませてから、でお願いしております。

やリハビリをすると、悪化する場合があるので注意しましょう。

発症から10日前後に鍼灸治療を開始します

病院やクリニックでの投薬治療が10日ほどで終わりますので、その後すぐに鍼灸治療を開始するのが望ましいです。

(それ以前に鍼灸治療を開始してももちろん大丈夫です。)

当院には顔面神経麻痺の患者さんが多数来られますが、日々臨床に立っている立場でも鍼灸治療はとても有効だと感じます。

自分が顔面神経麻痺になったら、迷わず鍼灸治療を選択します。

これほどまでに辛い症状なのに、病院の先生が「様子を見ていてください」や「自分でリハビリしていれば治るよ」と言われたから、何もしないまま放っていた、早く治そうと強めのマッサージをして悪化した、という方が多いという現実があります。

っと早く鍼灸治療を受けていればよかった」

そう言われる患者さんが多いです。

神経の回復期を逃してしまうと治療効果も薄くなってしまいます。

手遅れになる前に、早期に鍼灸治療を開始しましょう。

心地治療院の鍼灸治療

発症から3か月間、集中して神経回復を促す

顔だけでなく、全身に鍼をするのが特徴となります。

発症して10日頃は、西洋医学の抗ウイルス薬などの治療が終わり、外見上の症状が一番ひどい時です。

神経が急回復(再生)する3か月間に集中して行います。

そして神経の混戦(共同運動)にならないよう知識、セルフケアも理解してもらいます。

回復への目標は

  • 神経を修復するための自然治癒力の強化。
  • 表情筋の循環を良くし、動きを回復する。

そのために、鍼灸治療のポイントは、

  • 経絡循環を良くする経穴(つぼ)を使用し、拘縮などこわばりをとる。
  • 自然治癒力を上げていく経穴をとり、体を根本的に改善へと導く。

詳しい治療内容


実際にお顔にうつ鍼の深さは、少し刺さった程度です(切皮といいます)

痛みの感じ方は個人差がありますが、私の臨床上、ほとんど痛くないと言われてますし、中断したことはないですので安心して受けてください。

局所の治療は、顔の動きとそれに関連する筋、ツボを細かく見ながら施術していきます。

顔のツボはもちろんですが、耳周りのツボも非常に効果があり、多用します。
えい風や風池、場所でいうと胸鎖乳突筋のあたりのツボも反応がでていることが多く使用します。

さらに全身の治療も行います。

特に、手のツボ、合谷 外関
足のツボ 足三里、太衝などはよく用います。

その他、特殊経穴を使い身体の神経再生に大きな作用を与えます。

ひと口に顔面神経麻痺といっても、一人一人の体の状態がちがうので

体の状態に合わせながら、治療をしていきます。

※施術は仰向けですので、うつ伏せなどお顔を圧迫することはありません。

4か月目以降は後遺症を防ぐための治療

4か月目以降は、共同運動と筋力低下が出ていないかをチェックします。

これは、顔面神経麻痺の重い後遺症であるからです。

後遺症が出る経緯

発症してから、急性の回復期の間は、強い電気治療・マッサージ、自分で強く顔を動かすなどは禁止するよう伝えています。

なぜかといいますと、お顔への強い刺激は筋の収縮を促すからです。

神経が再生していく際に、その収縮した筋に間違ってつなげてしまう性質があるのです。

これが神経の混線であり、病的共同運動となってしまうのです。

さらに、本来の筋肉へ行く神経線維が減少してしまうので、お顔の筋力の低下も起こります。

後遺症① 病的共同運動 

神経の再生の際に混線が起こり、本来の支配筋肉と違う筋肉を支配してしまう。

表情筋がひと塊りになり、意図した動きとは別の不自然な動きが現れてしまう。

● 口の開閉で目が動く → 眼輪筋と口輪筋の神経混線

● 食事中涙が出る「ワニの涙」 → 唾液腺と涙腺の神経混線

● 表情筋を動かすと、耳鳴りや難聴 → 表情筋と耳のアブミ骨筋の神経混線

後遺症② 表情筋の筋力低下

神経再生時に神経の混線が起こり、本来支配する表情筋への神経線維が減少することにより起こる。

特徴的なのは眼瞼下垂であり、まぶたが閉じるように落ちてくる状態です。表情に影響がでます。

筋力低下としては、前頭筋、眼輪筋、上唇挙筋、頬骨筋、笑筋にでやすいです。

共同運動や筋力低下がおこると、食事など日常生活に支障をきたし

視線恐怖症などになりコミュニケーションにも影響を及ぼすので、

出来るだけ後遺症を残さないようにしたいものです。

当院では、共同運動が出現する4か月目以降は、治療法を少し変えて行います。
(この時点では、予後が良好であれば8割~9割程度治ることがあり、鍼灸治療を終了することもあります)

もう一度、その方の症状を把握しなおして顔の刺激だけでなく、全身の治療にも力を入れていきます。

今までの経験ですと、女性の方の場合は、周りから全く気付かないくらい外見上回復しても、
お化粧をするため毎日鏡を見るので、細かな引きつりや歪みを気になると言います。

最後の1割2割というのは、急性期のようにすぐ回復されるわけではありませんが、

鍼灸治療を続けることで症状は軽減されていくと感じています。

鍼灸治療を受けた方のご感想

お仕事を続けながら9割5分まで回復した例

LEAD Technologies Inc. V1.01

3ヶ月で回復した例

出産直後に発症し1ヶ月で回復した例

重度麻痺から3ヶ月で回復した例

最後に

突然顔が動かなくなる。日常生活や仕事にも支障をきたす、とてもお辛い症状かと思います。

当院では初回問診時にゆっくりお話をお伺いし、ひとりひとりの状態に寄り添い治療を進めていきます。

普段通り生活できるところまで回復できるよう、二人三脚で治療していきます。